溺愛トレード
「瀧澤さん、もしかして私たち……昔、会ったことあります?」
わずか五センチの距離で視線が合う。
「やっと、思い出したか」
嘘だ……私には実乃璃の強烈な行動ばかり焼き付いていたけど、そうだった…………
「僕は実乃璃のことは妹みたいに可愛がっていた。あんなに可愛い子は他にいない。
だけど、実乃璃がいつも一緒にいる女の子にも興味があった。
その子は、僕が知っている女の子の中でも唯一着飾ることをしない自然体の女の子で、虫を平気な顔して素手で掴む子だ。でも、優しい子だった。不思議なことに僕はいつしか可愛い実乃璃より、その子のことが気になるようになっていた。
乃亜はまだ小学生だったよね? 僕はロリコン変態野郎になりたくないから、わざと君たちと距離を置いたんだよ」