溺愛トレード
「それで君を自分の身代わりとして差し出してきた。僕なりに、そのことを深く考え結論づけた結果」
うわ……きっと、その結果はろくでもないはず。長年培ってきた、私の経験がそういっている。
「君を溺愛することに決めた」
「なっ!? なんでそうなるんですか!? 実乃璃が好きなら実乃璃だけ愛してればいいじゃないですか」
瀧澤さんの長い腕が、寄生植物みたいに私に巻きついてくる。
肩を腰をがっちりと押さえられて、身動きがとれない。
瀧澤さんの体がぴたりと密着する。
目の前には、うっとりとしたくなるほどの美しいお顔。
「や、やめてください」
「やめないよ。僕の一途さを知ってほしいだけだ。余計なことは考えないで君は僕からの愛をその身体で感じてくれさえいればいいんだ」
キザなのに、なんかエロっ!
瀧澤さんの指が私の唇に触れた。
身体中の神経がその一点に集中してしまう。