溺愛トレード
車は緩やかなスロープをぐんぐん上がっていた。
一体どこまで続いてるんだろう??
道の途中には、所々建物らしきものが見えるけど、芝や木々が植えられていて緑が綺麗だ。
「あ! 馬!」
そこを真っ白なポニーが二匹自由に駆けている。
ってか、門をくぐり抜けてから何分が経過した?
ここって都心でしたよね?
さっきまで高層ビル群の間を走っていましたよね?
「あちらに見えます丘の上に豊様と実乃璃様のご新居を建設する予定でございます」
窓に両手とおでこをこすりつけていた私に桐谷さんは教えてくれた。
「もう、新居を作ってるんですか?」
「はい、何でも実乃璃様はとてもパーティーがお好きな方なようなので、豊様はパーティーホールが二つそれにガーデンパーティーを開催できるご新居を建設したい、とおっしゃっておられました。なので時間には余裕をもって、工事だけは内密に進んでおります。きっと素晴らしいご新居が完成されることでしょう。
ですが、まだご結婚のことは公に発表されていませんので、あちらは対外的には娯楽施設建築予定ということになっております」