溺愛トレード

「だから、今すぐ帰って実乃璃に連絡してあげてください」


 だけど、瀧澤さんはその申し出をきっぱりと断ってきた。

「それは明日にするよ」

「なんで!? だって、会いたいって書いたじゃないですか! だったら今すぐ会いに行けばいいじゃないですか!」


「うん、でも今すぐ会いたいとは書かなかった。それに今日、僕はこの島で乃亜とゴロゴロする休日を過ごす。

 実乃璃とは結婚すればいつでも会えるけど、この瞬間をここで君と過ごせるのは、今日だけかもしれない」


 顔を覆っていたサングラスが外れた……息をするのも忘れて、その様子に見惚れてしまう。


「とにかく、はやく別荘に入って着替えをしてプールサイドでゴロゴロだ」


「…………は、はい」


「日が照ってきた。乃亜の美しく白い肌が焼けたら大変だ。急ごう」



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