My Sweet DRAGON
「えと、どーした…」
「だってさ、イチゴとか、あーいう食いモンはカワイイ女の子の食べるもので、アタシには全然似合わないっつーか。そりゃ、イチゴは甘いし?旨いし?見た目カワイイし?大好きだけど……んなもんアタシには全くもって、これっぽっちも似合わないっつーか、笑えるっつーか、いや、実際、笑われたっつーか…」
そう。アタシは顔に似合わずイチゴのショートケーキが大好きだ。でも、遡ること3年前の誕生日。その日の夜、うちの兄貴を訪ねてやってきた晃太にイチゴのショートケーキを口いっぱいに頬張っているのを見られ、その時に言われた一言、「イチゴ、マジ似合わねー!」が未だに忘れられず、その日以来、イチゴのショートケーキは封印。絶対、食べてやるもんか!とひとり決意し、誰に何を言われようが口にすることはなかった。
いや、実際、ケーキは食うから、好みが変わったのかなーぐらいにしか思われてなかったと思うけど…。
「でも芹奈サン、イチゴ、好きですよね?」
「それは…ってか、そもそもなんでお前がんなこと知ってんだよ!」
「だって、いつもイチゴミルク飲んでるじゃないですか。俺、何回も自販機に買いに行ったし…それに今、自分で大好きだって…」
「だぁぁぁぁぁー!!」
相手は龍樹だということに油断し、ついうっかり大好きなんて言ってしまったが、それはそれ。これはこれ、だ。
腕を伸ばし、両手で龍樹の口を塞いだアタシは、キョロキョロと辺りを見回し、誰も知り合いがいないことを確認。ホッと息をつくと、キッと龍樹を睨み上げた。
「だってさ、イチゴとか、あーいう食いモンはカワイイ女の子の食べるもので、アタシには全然似合わないっつーか。そりゃ、イチゴは甘いし?旨いし?見た目カワイイし?大好きだけど……んなもんアタシには全くもって、これっぽっちも似合わないっつーか、笑えるっつーか、いや、実際、笑われたっつーか…」
そう。アタシは顔に似合わずイチゴのショートケーキが大好きだ。でも、遡ること3年前の誕生日。その日の夜、うちの兄貴を訪ねてやってきた晃太にイチゴのショートケーキを口いっぱいに頬張っているのを見られ、その時に言われた一言、「イチゴ、マジ似合わねー!」が未だに忘れられず、その日以来、イチゴのショートケーキは封印。絶対、食べてやるもんか!とひとり決意し、誰に何を言われようが口にすることはなかった。
いや、実際、ケーキは食うから、好みが変わったのかなーぐらいにしか思われてなかったと思うけど…。
「でも芹奈サン、イチゴ、好きですよね?」
「それは…ってか、そもそもなんでお前がんなこと知ってんだよ!」
「だって、いつもイチゴミルク飲んでるじゃないですか。俺、何回も自販機に買いに行ったし…それに今、自分で大好きだって…」
「だぁぁぁぁぁー!!」
相手は龍樹だということに油断し、ついうっかり大好きなんて言ってしまったが、それはそれ。これはこれ、だ。
腕を伸ばし、両手で龍樹の口を塞いだアタシは、キョロキョロと辺りを見回し、誰も知り合いがいないことを確認。ホッと息をつくと、キッと龍樹を睨み上げた。