My Sweet DRAGON
「だから、」



「おっ、おお!行く、」



「ここで待っててください」



「ぞ?」



でも行く気満々のアタシの肩にポンッと手を置き、焦るどころか満面の笑みを浮かべた龍樹は、ポカンとするアタシを店内に残したままスタスタと店の外へ出て行って。



「おっ、おい!」



「じゃあ、行ってきまーす!」



閉まりかけた自動ドア越しに、勝手に帰っちゃダメですよー!と手を振ると、カラオケ店へと戻って行った。

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