幼なじみと一途な恋愛
「燈弥は何色?」
「黒」
黒かー……。
友達がみんな持ってるのって、白が多いんだよね。
「同じ色にしてもいい?」
「ん」
というわけで、私は黒を選んだんだけど……。
「燈弥ー……携帯って、どうやって買うの……?」
「は?」
燈弥はポカーンと私を見た。
「だ、だっていつもお母さんが買ってくれたから……」
いつもその隣で説明を聞いてただけだったんだもん。
「受付行って、携帯買いたいんですけどって言うだけだろ」
「説明とか色々あるじゃん。なんか契約とか……」
燈弥は、はぁ……と溜息をつくと、
「しょうがねぇな……」
そう行って、受付に向かって行った。