幼なじみと一途な恋愛
結局、私は水玉のカバーを選んだ。
これで、お買い物終了。
すなわち、もう帰らなきゃいけないってこと。
……やだな。
もっと一緒にいたいのに。
だけど、今日散々付き合わせてしまってるから、そんなこと言えない。
「燈弥、そろそろお昼だし帰……」
「腹減ったな。なんか食ってくか」
……え?
「なんか食いたいものある?」
突然のことで、頭が真っ白だった私は、
「ラ、ラーメン!」
とっさにそう答えてしまった。
「ははっ、そういやお前味噌ラーメン好きだったもんな」
燈弥はそう笑ってくれたけど。
……もっと可愛い食べ物言えばよかった……。
私は後悔でいっぱいだった。