幼なじみと一途な恋愛
「ただいまー」
買い物を終えて帰ってきたのは、午後の5時。
「なんでお前が先に入るんだよ」
「ごめん、ごめんー」
帰ってきたのは自分の家ではなく、その隣の燈弥の家。
玄関を入ったところで、燈弥に頭をコツンと叩かれた。
リビングに入ると、キッチンにいた花音ちゃんが笑顔で迎えてくれた。
「お帰りー、二人とも!買い物ありがとー」
その姿を見て思う。
なんで花音ちゃんって、こんなに可愛いんだろう!
ってね。
だって見た目高校生だよ!?
すると、洗面所のドアが開いた。
「お、帰ってきたのか」
「朔弥くん!」
洗面所から出てきたのは、まさにお風呂上がりの超絶イケメンの朔弥くん。
珍しいなー、朔弥くんがいるなんて。
肩にかけたタオルで、まだ濡れている髪をゴシゴシと拭く姿は、本当に胸キュンもの。
朔弥くんも見た目20代の青年だからね。
もうすぐ40には見えないよ。
「親父、今日早かったんだ?」
「おう。溜まってた仕事がやっと片付いてさ。燈弥、久しぶりに語るか!酒持ってこい!」
「しょうがねぇなー……」
燈弥は冷蔵庫を開けるとお酒を取り出して、朔弥くんに渡した。
それから向かい合うようにリビングのテーブルに座り、楽しそうに話し始めた。