幼なじみと一途な恋愛
「買わないの?」
「今服に困ってないし」
えー……。
「なんで試着してくれたの?」
「お前が着てるとこ見たいって言ったからだろ」
「え……?」
私が、見たいって言ったから?
だから、着てくれたの?
いつもは面倒臭がって、私が何を言ってもしてくれなかったのに。
「まりあ、買い物頼まれたから食品のとこ行くけど、まだ何か見たいのある?」
「あ、ううん!大丈夫!」
燈弥の変化に少し戸惑いと嬉しさで、私は胸がいっぱいだった。