幼なじみと一途な恋愛
「あの!勝手に決めないでくれる!?何様か知らないけど、私には好きな人がいるの!」
私は燈弥しかあり得ない
「…あぁ、もしかして白石燈弥のこと?」
燈弥の名前を聞いて、私の胸がドクンと音をたてる
「…なんで、分かったの?」
「はっ…分かるに決まってんじゃん。好きになるやつなんて、大体が白石燈弥なんだから」
そ、そうですね…
「でも、白石燈弥はやめた方がいいぜ?篠崎は白石燈弥のことを知らないから好きになれるんだ」
山里くんは自信満々のように話し出す
「白石燈弥は最低だ。あいつはクールそうに見えて裏じゃ振った女のことを笑ってんだよ。」
山里くんは、嘘をついている
私は体の奥から沸々と怒りが込み上げてくるのを感じた
「自分がモテることをいいことに、そうやって楽しんでんだよ」
……抑えろ、私…
ダメ…暴れたらダメ…
私はぎゅっと拳しを握る