幼なじみと一途な恋愛
丁度席に着いたとき、担任が来た。
担任の話しをぼんやりと聞いていると、隣の席の圭吾がコソッと話しかけてくる。
「どー?今の気持ちは」
「……は?」
言ってる意味がよく分かんねぇ。
「だーかーら、ちょっと優越感感じなかった?イライラじゃなくて」
……まりあのことか。
「あー……まぁ」
心のどこかでは、たぶん感じてた。
お前らが話したがってる奴と、俺は話せるんだって。
俺の方があいつのこと知ってるんだって、そう思ってたのかもしれない。
「な?気持ち変わったろ?」
勝ち誇ったように笑う圭吾がムカついたから、あえて返事をしなかった。
それから一時間目が終わって、まりあがジャージを返しに来た。
朝みたいになると面倒だから、俺はまりあを階段下に連れて行った。