ミッション#メロンパンを争奪せよ!
「紗緒!おはよ!」
ヒョッ、と隣に杏が現れた。

「杏!おはよ。課題終わった?」

「うぎゃっ。もー…いきなりズバッと聞かないでよ忘れようとしてたのに。」

「やってないんだ。」

「だって昨日…紗緒のあとは春真と…メール盛り上がったんだもん…。」

「もー、バカップル。斎藤君って頭いいんでしょ?もし一緒の大学とかいけなかったらどうすんの?」

「早っ!紗緒もうそこまで考えてんの!?まだ1年の夏だよ!?」

「早すぎんのはよくても遅すぎんのは命取りになるよ。」

「う~ん。あたしは大学いくのかなぁ?」

「斎藤君は行くんじゃない?」

「そっかなぁ。だったらあたしもいきたいな。春真に聞いてみよっかな。」

「とりあえずまず課題ちゃんとやったら?今日英語4時限目でしょ?」

「紗緒様ぁ!うつさせてくだ」

「ダメですー。ちゃんと自分の力でやりなさい。」

「…イジワル!!」

「どこがぁ?」

「うわああーん!!」

「はいはい。てか杏勉強できなかったっけ?」

「課題はめんどうくさいの。数学はまぁまぁ得意だもん。」

「理数系かぁ。カッコイイ。」

「そぉ?まぁ、小さい頃から春真から教わってたからかなぁ?」

「斎藤君の話ばっかり。」

「いいじゃん!」


そんな会話をして、朝が過ぎていく。
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