君の隣で~☆星空☆続編~【完】
守との間にある見えない距離。



お互いが仮面を被っている生活。



それでも、良かったんだ




あれから毎日変わらずなり響く守の携帯もあたしは見ない振りをして来てた




守は何かを抱えている――



ただ、それだけはあたしにでも分かっていた





翔サンに裏切られてからの守に変化があったのは、あたしを求める事だけだった






毎晩、毎晩求め続けてくる守をあたしは毎晩、毎晩受け止めた。




愛のないsex………




ただ、お互いが何かに満たされればそれでいいだけの行為だった






“いつから、こんなになっちゃったんだろう……”





いつからか何かを閉ざしてしまった自分に語りかけながら、あたしは守がイク瞬間まで見届ける




そして、笑うんだ………。






寂しくなんかない、
悲しくなんかない。




そう、毎日言い聞かせながら




あたしはただ、笑っていた。






翼との約束を守り続けるために………。
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