君の隣で~☆星空☆続編~【完】
バイト先はすぐに見付かり、心優しい店長サンのもとに引き取られ



あたしは高校生活を始めると同時にバイトを始めた。


何処かで…新しいスタートをきった気がしてた。


だけど


それは“錯覚”にすぎずにあたしはまた闇の世界に簡単に包まれた。




自分でも良く分かってたつもりだった。


そんな簡単にはい上がれるもんじゃないって事……


今までのあたしを神様が簡単に許す事をしないって事くらい……。


あたしのスタートラインはあたしが立つ前に簡単に消され、



見える事はなかった……。




高校の入学式の時から、先輩達の視線があたしに向けられていた事、自分で良く分かってた。


先輩達と目を合わせないようにしてた。


揉め事はしない……


でも、そんな簡単に逃れるものじゃなくて……


入った高校には入る前からあたしの噂が流れ、あたしの存在が先輩らの耳に入っていた。



“生意気な頭おかしい奴が入って来る”



“あの雄也の女が入って来る”


“何人も半殺しにしてる”


“男ったらしの遊び人”



あたしの知らない所から沢山の情報が先輩達の耳に入ってた。


その噂が先輩達の心を踊らせてた。
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