君の隣で~☆星空☆続編~【完】
「だから……この家に暫く住ませて下さい」
あたしの目からは涙が溢れた
辛いからじゃない……
悔し涙だった。
自分が情けなくて、どうしようもなかった。
小さな二人を連れて戻って来た、
二年前、あたしが飛び出した家。
「分かった、ここに住めばいい……」
「お父さん!!」
口数の少ない、お父さんが発した言葉……。
その横でお父さんを睨むお母さんの顔が鬼のようだった。
あたしはひたすら泣き止まない千夏をあやした
愛はあたしの洋服をずっと握りしめたままだった
こうして……
千夏が退院したその日にあたしは実家に戻って来た。
「今からお金渡しに行くから、後……区役所ついでに行くわ」
「分かった」
あたしが家を出てから2週間が経った日、
守からの電話であたしは会いに行った。
前日、守は突然実家に顔を出し……
「離婚します。もう二度とこの家の敷居は跨ぎません」
そう言い放ち、愛と千夏に目を傾ける事もなく実家を後にした。
お父さんもお母さんも、守の一言に唖然とし
「あんたの勝手な気持ちで結婚するから、また犠牲者が出るのよ!!」
そうお母さんは泣きながら、またあたしを責めた。
言葉を失った……
簡単に終わらせようとしている守の言葉にも行動にも
【結婚】
そう紙切れ一枚で簡単に出来るもの、
そして紙切れ一枚で簡単に終わりに出来るもの。
小さな愛と千夏を見て
世の中ってやっぱりこんなもんだと……
あたしは心で笑っていた
あたしの目からは涙が溢れた
辛いからじゃない……
悔し涙だった。
自分が情けなくて、どうしようもなかった。
小さな二人を連れて戻って来た、
二年前、あたしが飛び出した家。
「分かった、ここに住めばいい……」
「お父さん!!」
口数の少ない、お父さんが発した言葉……。
その横でお父さんを睨むお母さんの顔が鬼のようだった。
あたしはひたすら泣き止まない千夏をあやした
愛はあたしの洋服をずっと握りしめたままだった
こうして……
千夏が退院したその日にあたしは実家に戻って来た。
「今からお金渡しに行くから、後……区役所ついでに行くわ」
「分かった」
あたしが家を出てから2週間が経った日、
守からの電話であたしは会いに行った。
前日、守は突然実家に顔を出し……
「離婚します。もう二度とこの家の敷居は跨ぎません」
そう言い放ち、愛と千夏に目を傾ける事もなく実家を後にした。
お父さんもお母さんも、守の一言に唖然とし
「あんたの勝手な気持ちで結婚するから、また犠牲者が出るのよ!!」
そうお母さんは泣きながら、またあたしを責めた。
言葉を失った……
簡単に終わらせようとしている守の言葉にも行動にも
【結婚】
そう紙切れ一枚で簡単に出来るもの、
そして紙切れ一枚で簡単に終わりに出来るもの。
小さな愛と千夏を見て
世の中ってやっぱりこんなもんだと……
あたしは心で笑っていた