囚われた、あなたの腕の下。

声は、いざという時出ない。

あれは、本当だ……。


それよりも、逃げなくてはという気持ちがはやる。

なのに、身体が一向に動かない。

なんとか動いた手で、シートベルトを外そうとした時、ふらついてダッシュボードに当たる、そこから、さっき見たあたしの写真が、バラバラと落ちた。


「ひっ!?」


慌てて引いた手を……透に捕まれた。


「う、あぁ……や……」

「逃がさないって言ってるでしょ?」


こんな時に、また目眩がする。
先程とは、比べものにならない。

グラグラと揺れる。

身体が、重い……。

支えきれなくて、ガクンと崩れた。

それを、透が支えてくれる。
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