囚われた、あなたの腕の下。

** **


重い。

暗い。


そんな感情と一緒に目が覚めた。

かすかに白い世界が、あたしを確実に覚醒させる。


「ん…………」


目の前には、真っ白な壁紙と光。少し頭を捻れば、横には鏡があり自分と目が合った。

あれ?天窓?それにあんな鏡……部屋に……。


そう思った時、いきなりフラッシュバックが始まった。


「っつ!そうだ……あたし……」


ガバッと起き上がると、グラっと目眩がした。


「ふぁ……」


あたしは、再びベッドに沈み込む。

しばらくうずくまり、落ち着いた所で少しだけ身体をずらし、開く目だけ、確認出来る所までする。


まず、知らない部屋と言う事で、間違いはなかった。
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