囚われた、あなたの腕の下。
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重い。
暗い。
そんな感情と一緒に目が覚めた。
かすかに白い世界が、あたしを確実に覚醒させる。
「ん…………」
目の前には、真っ白な壁紙と光。少し頭を捻れば、横には鏡があり自分と目が合った。
あれ?天窓?それにあんな鏡……部屋に……。
そう思った時、いきなりフラッシュバックが始まった。
「っつ!そうだ……あたし……」
ガバッと起き上がると、グラっと目眩がした。
「ふぁ……」
あたしは、再びベッドに沈み込む。
しばらくうずくまり、落ち着いた所で少しだけ身体をずらし、開く目だけ、確認出来る所までする。
まず、知らない部屋と言う事で、間違いはなかった。