囚われた、あなたの腕の下。
些細な抵抗しか出来ない自分に、泣けてくる。
そんなあたしの無力を、証明するように、透はあたしの首筋に顔を埋めてきた。
「ひぃあっ!!あ……やぁぁっ」
耳に唇を寄せられ、生暖かい感触に、背筋からゾワリときた。
「ひっ!!」
「相変わらず、耳、弱いね」
透が、クスクスと笑う。
あたしは透と1度だけ身体を重ねている。
付き合って、3ヶ月。
そう、あたしと透が共に時間を有したのは、たった3ヶ月。
ただ、その時の透はすごく優しかった。
その後に、透の浮気が発覚さえしなければ……
。
あのままで居られた。
なんで?どうしてこんな事になってしまったのだろう?
「考え事?余裕なんだ」