囚われた、あなたの腕の下。
「いくつ?」
「21です」
「2つ年下なんだ」
少し話すと、彼はあたしの好きな話題ばかりをふってくる。
どこかで、会ったのかと思うぐらいの気の合ようだった。
「柳井さんと、俺……話しが合いますね」
そう言われ、あたしもニッコリと頷いた。
基本的に、人見知りなあたし。
だけど、彼はすぐにあたしの中に入ってきた。
「あっ!メアドとか交換しよ!仕事とかで絶対いるし」
彼の、その言葉に断る理由なんてなかった。
それから、少しずつメールをする仲になった。
そんなある日。
お風呂から上がり、携帯を目にすると、メールが2通……着ていた。
1つは、アラタ君。
もう1つは……知らないアドレスだった。
悪戯かと思い、あたしはそのメールを開く。
添付されていたらしく、画面に写真が開く。
「っつ!!」
そこに写ったのは……。
紛れも無い、あたしの姿。