二度目の片思い
……しかも、それがなぜか。



「……だ、くん、越田くん……っ」

「ッ、は……っ?!」



俺の名前を呼び続けるという、オプション付きで。



「……越田くん、あなた彩音ちゃんに何かしたの?」

「いや俺、何にもしてないけど……」

「ひっく、……越田くん、越田くん……」

「……何にもないようには思えねぇけど」

「………」



はらはらと涙を流しながら、切なげに俺の名前を繰り返す藤咲。

彼女からは離れて座っていたはずの俺に、まわりの視線が一身に集まった。



「~~ああもう、面倒くさいなっ!」



そうして、高校3年時に学級委員をしていた男友達の一言によって。



「和晴おまえ、藤咲連れてこのまま帰れっ!!」

「は……っ?!」



俺ははからずも、彼女とふたりきりで帰路につくことになったのだ。
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