片恋綴

そんなのは自分の勝手だって勿論わかってる。それでも出来ないものは出来ない。そして、千歳ちゃんだって自分の行動を棚に上げて俺が優しくないと泣く。

なら確かに会わないのが最善なのかもしれないが、向こうから連絡は来るし、それなれ会ってやろうと思う。向こうが拒絶するまでは
やめない。

――これはただの八つ当たり。

「ま、そのうちやめるよ」

最近はこんなことはそろそろやめようと思ってきている。

理生ちゃんに打ち明けたことで何処か落ち着いたものもあるのだろうし、他にも理由はある。それでも浩輔君は納得していないような表情を作った。

まあ、俺の発言なんてほとんど気紛れだから信じられないのかもしれないけど。