あなたのギャップにやられています
「冴子、降りて?」
「えっ、うん」
ほんの少しだけ外灯の灯った駐車場に車を止めた彼は、エンジンを切ってしまった。
そして、私を残してさっさと車を降りてしまうからすごく焦る。
「待ってよ!」
こんなに暗いところで、ひとりにしないで。
自分は強いなんて思っていたけれど、全然そんなことなくて。
私って意外とビビり?
慌てて私も車を降りると、木崎君が私の手をさっと取る。
「わっ……」
「暗いから、手を握ってて? 冴子、こけそうだし」
あはは。おっしゃる通りです。
私ってよくこけるのよね。
この歳で膝小僧に擦り傷なんて、かっこ悪すぎるし。