あなたのギャップにやられています
「ありがとう、冴子。お試し期間終了ね?」
はやっ! と思ったけれど、それでいい。
彼の彼女になれたら、幸せな時間が過ごせる気がするから。
再び強く私を抱き寄せた彼は、ゆっくり私の頭を撫でる。
頼りないなんて思っていた男(ひと)に、守られている気がするような心地いい時間。
こんな人を求めていたのかもしれない。
就職してすぐ、彼氏に振られたとき、一生ひとりで生きて行ってやる! なんて強がりを吐いて、実際仕事に没頭して、それなのに才能のなさに気が付いて苦しんで。
突っ張って生きてきたからこそ、こんな風に寄りかからせてくれると、一度で一気に崩れてしまう。