あなたのギャップにやられています
「冴子、ごめん。乱暴だった?」
「ううん。そんなことない」
この涙は、違うの。
あなたに愛されているって感じて、うれしかったの。
そんなことを口に出すには恥ずかしすぎて、彼の背中に手をまわして、一層密着する。
「冴子を抱けるなんてスゲー幸せで、俺、夢中になりすぎた」
彼は私をそっと離すと、もう一度優しいキスを落とす。
「俺、冴子を必ず幸せにするから」
木崎君がこんな「男」だったなんて!
いつもの彼からは想像できないもん。
彼に抱き寄せられて、しばらく幸せの余韻に浸っていると、鍛えられた大胸筋が気になって思わず声が漏れた。
「トライアスロン、やってたってホント?」
「そうそう。学生時代は時々大会に出てた。
なんていうか、自分の限界に挑戦するみたいな意味で。
絵ばっかり描いてると体がなまるしね。
自分の体をいじめて、粘ってみるのが好きだった。あっ、俺ってMだな」
いやいや、どう見てもSだから。
あなたがMなら世の中の人皆Mだよ。