あなたのギャップにやられています
「仕方ない。行くよ」
「えっ、うん」
きっと部屋まで送ってくれるつもりの彼は、突然主導権を握って私の手を引っ張る。
「どっちの隣?」
耳元で小さく囁く木崎君に手前の部屋を指差すと、突然その前で止まった彼は私を抱きよせた。
「ちょっと!」
「しーっ。絶対、なにも言わないで」
思わず大きな声が出た私の口を彼の手が塞ぐ。
なに、これ?
それでも木崎君の目があんまり真剣だから、私は彼に従うこことにした。
「愛してるよ、冴子」
えぇぇっ、いきなりなに?
あまりに驚きすぎてフリーズしている私を、彼は余裕の顔で見下ろす。