あなたのギャップにやられています
「わからない?」
「えっ……」
「どうしてもわかんないなら、ここで抱くよ?」
はっ……それは、脅しってやつでは?
そんなことを思ったけれど、彼の目はいつになく真剣だ。
「俺、冴子が欲しくてたまらない。いつでもどこでも。
仕事でもプライベートでも、冴子に隣にいて欲しい。
もっと自分の価値をわかって?」
そんな雅斗の言葉に、なんとなくコクンと頷いた。
まるで彼に魔法をかけられたように、ストンと心が穏やかになっていく。
私にはデザインができない。
それでも、雅斗の言うとおり色の提案や細かな修正はできる。
そして、クライアントとの間に入って方向性を調整するのも、今はほとんど私の仕事だ。