あなたのギャップにやられています
彼らと同じことができることだけが、素晴らしいとは限らない。
雅斗の苦手なことは私が補って、今まで通り彼には素敵な作品を描いてもらえばいいんだ。
それが社会ってやつなんだと思う。
だって、みんな個性があって、それぞれ違って。
だから面白いのだ。
「じゃあ、お礼のキスは?」
「は?」
「ほら、遠慮しないで」
「もう!」
私が思わず手を振り上げると、雅斗がにっこり笑うから許せてしまう。
その笑顔、反則だからね。
「さーてと、今日はそろそろ帰ろうか? 帰りに飯食って」
「うん! 私、ラーメン」
「えっ……オヤジっぽいけど、冴子」
「気にしない!」
それが私だから。
雅斗だって、わかっているから。