あなたのギャップにやられています
一通り絵の説明を受けた私は、ふとあの丘に行きたくなった。
「マスター、ごちそうさまでした。美味しかったー」
「また木崎君とおいで?」
「はい」
リアンを出るとふわっと風が吹いて私の髪を揺らす。
こんな時間だけど……やっぱり行こう。
一旦駅まで行ってタクシーに乗ると、雅斗が連れて行ってくれた丘へ向かった。
「こんな時間に?」
「はい。ちょっとだけ行きたいんです。少し待っていていただけますか?」
「それはいいですけど……」
もう暗い時間に人気のないこの丘になんて、タクシーの運転手からしたら変な客なのだろう。
大丈夫。自殺したりしないから。