あなたのギャップにやられています
「それにしても、冴子さん」
「えっ? うん」
腰が抜けて横たわる私を覗き込んだ木崎君は、なんだか意地悪な顔をする。
「色っぽすぎるし。俺、反応しちゃった」
ちらっと自分の股間に目をやってそう言う彼は、やっぱり甘ったれ小僧なんかじゃない!
「いやいやいや、あのっ……」
「冴子、俺と付き合おう」
「ん? えーっ!!」
なんでまだ呼び捨て?
やっぱりフリーズしている私に、木崎君は覆いかぶさってくる。
「ほんとにシよっか?」
近い。近いよ!
彼の顔が私の数センチ上に迫って、ますます動けなくなってしまう。
これじゃあまるで、蛇ににらまれたカエルだ。