あなたのギャップにやられています

「はぁ……はぁ」


雅斗の甘いため息が、私の感情を高ぶらせる。
こんなに乱れた彼の姿を知っているのは私だけなんだと思うと、すごく嬉しい。


本能のまま抱き合ってふたりで昇りつめると、力尽きたような雅斗は私をギュッと抱き寄せて動かなくなった。


「冴子……すげー」


えっと、なにが?


「好きだよ」


そのあと私の耳元で囁かれた言葉に、やっぱりノックダウンだ。


だけど……ふと頭の中を百合ちゃんの顔が浮かんで、クスッと笑ってしまった。

百合ちゃんを抱くはずになってたよ、雅斗。
百合ちゃん、本気だったみたいなんだけど。

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