あなたのギャップにやられています
今まで、納得できない仕事はひとつもなかった。
大きな仕事から小さな仕事までいくつも手掛けてきたけど、どれもデザインに関しての妥協はなかった。
だけど、こんな事態になるなんて。
深谷さんは私たちのために無理やり時間を作ってくれたようだ。
以前と同じ会議室で待っていると、深谷さんが駆け込んできた。
「お待たせしました」
「いえ、突然お時間をいただいて、申し訳ありません」
「それで……」
雅斗はサンプルを鞄から取り出して深谷さんに手渡した。
「ほぉ。できたんですね」
「そうなんですが、実は……」
すべてを正直に話して深谷さんに深く頭を下げると、険しい顔をした深谷さんは口を開いた。