あなたのギャップにやられています

あはは
木崎君が大きな口を開けて笑う。


「冴子らしいや。ザ、ポジティブ」

「木崎君は、太陽なんだよ?」

「えっ?」

「なのに、輝いていることに気が付いてないんだもん。
木崎君の絵、本当に好き」


私がそんなことを漏らすと、彼は目を見開く。


「えっと……私、なんかやらかした?」


木崎君があまりに真剣な顔で私を見つめるから、なんだかおかしなことを言ってしまったのではないかと心配になってしまう。


「ワッ!」


彼が突然私に抱きついてきたから、過剰なまでに驚いて思わずのけぞる。

ほんのり汗の匂いが……って言ってる場合じゃないわよ、これ!


「ちょっと、離して」

「離さないよ。やっぱり俺、冴子と付き合う」

「は?」


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