あなたのギャップにやられています
「百合ちゃん、今でこそあんなに堂々として楽しそうだけど、やっぱり不遇の時代だってあったわけだよ。
だからか、人の心の動きを見破るのがすごくうまいの。
カウンセラーにでもなったらと勧めたんだけど、この外見じゃ誰も心開かないでしょって」
「プッ」
たしかに、病院に行ってグロスをたっぷり乗せた百合ちゃんが、でっかいヒールを履いて出てきたら、とりあえず逃げるかもしれない。
だって、ものすごい威圧感なんだもん。
だけど……。
「マスター。百合ちゃんって、すごく自分の事を受け入れているんですね」
「そうだね」
私はふと思ったことを口にした。