あなたのギャップにやられています
お昼と言ったって、食欲なんてあるわけがない。
朝からなにも食べていないというのに、少しもお腹が空かない。
会社を一旦出たものの、近くの公園でため息をつくだけだった。
「チクショウ、パワハラじゃねーか!」
小声で呟いたところでどうにもなるわけじゃない。
お財布が忍ばせてある小さいバッグからスマホを取り出して、しばし眺める。
雅斗は今ごろ新幹線かな。
彼が聞いたら、どう……。
助けてよ、雅斗。
彼の番号を表示するだけでなにもできない私は、はーっと盛大なため息を漏らした。
結局、ほとんど仕事が手につかないまま夕方を迎えると、雅斗がデザイン部に帰ってきた。