あなたのギャップにやられています
駅を出ると、荷物を片手に持った彼は、もう一方の手で私の手を握る。
それがすごく嬉しくて。
こんなときは、誰かの優しさが身に染みる。
雅人の才能にどこかで嫉妬しながら、それでもやっぱり彼には成功してほしい。
彼の絵も、彼の人柄も大好きだから。
無言で歩みを進める彼は、いつもより少し早足だ。
家の近くのコンビニにつくと、「昼飯食ってないだろう」と私にお弁当を勧める。
あはは、バレてる。
雅斗には敵わないや。
それでもやっぱり食べるに気になれない私に、無理矢理カツ丼を持たせた彼は、「俺、これにしよ」と言いながら唐揚げ弁当を手にした。
あー、私ってやっぱり肉食って感じなのね。
パスタとかうどんだってあったのに。