あなたのギャップにやられています

「ゴリラのことはすごく憎いし、雅斗達のように才能ある人のことを嫉妬してた。
でも、どうしようもないでしょ。
私には私の役割があって、それはデザインじゃなかったけど、それなりに認めてくれている人がいるってわかったから」


本当はそんなに簡単じゃない。
今でも悶々として気持ちは晴れない。

だけどぶつくさ言っても、経理行きが覆るはずなんてないから。


「冴ちゃんって、我慢強いんだね」

「えっ?」

「たまにはわめき散らして、他人に迷惑かけたらいいのよ」

「わめき散らす?」

「ストレスはね、その都度吐き出さないと蓄積されて、どえりゃーことになるの」

「ど、どえりゃー?」

「あ、私名古屋出身だから。
東京より保守的で居心地が悪かったから出てきたの。
でも、来てよかったわ。私を受け入れてくれる人、たくさん見つけたから」


そっか。百合ちゃんの方が辛い思いをしてるよね。
それでもどこかに理解者はいるんだよね。

そういう意味では、雅斗に出会えて、本当にラッキーだったのかも、私。

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