あなたのギャップにやられています

「百合ちゃんも?」

「もちろんよ。私は冴ちゃんに嫉妬してるわ。
だって、愛しの雅斗くんとヤってるんでしょ?」

「あわわ」


百合ちゃんの口を慌てて塞いだけれど、全然間に合わなくて再び注目の的だ。

今度は百合ちゃんとふたりで小さく頭を下げると、クスクス笑われてしまった。


「ちょっと、百合ちゃん!」


ヤってるとかでかい声で言わないでよ!


「大丈夫よ。皆ヤってるんだから。性欲だって人間の証よ」

「だーかーらー」


焦りながらも、百合ちゃんと話していると気分が上がる。

こんなに楽しい百合ちゃんだけど、多分苦労してきたのだろう。
ちょっと他の人とは違う自分に悩んだことだってあるはずだ。

だけど、自分を受け入れることに成功すると、百合ちゃんみたいに楽しい生活が待っているのかもしれないなんて思える。

< 432 / 672 >

この作品をシェア

pagetop