あなたのギャップにやられています

経理で働く自分を受け入れよう。時には愚痴を言いながら。
黒くたっていいじゃない。人間だもの。

ちょっと、そう思うことができた。



「このビーフシチュー、サイコー!」


百合ちゃんと話しながらも、シチューがあまりに美味しくて食べる手は止まらなかった。
お肉はトロトロだし、野菜の甘みもすごく出ている。


「性欲と食欲はばっちりね」

「プッ!」


私よりずっと大きな口でにんにくの匂いのプンプンするパスタを食べている百合ちゃんが、またまたでかい声を上げるから吹き出してしまう。

はぁ、私ってどんな風に思われてるのよ。
理性の欠片もない、野生の人間ってこと?


「冴ちゃん、雅斗君帰ってるんじゃないの?」

「あ、ほんとだ」


百合ちゃんに言われて時計を確認すると、リアンに来てから2時間も経っている。

一応リアンに行ってくるとメールしておいたけれど、あんまり遅いと心配するよね。

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