あなたのギャップにやられています

「梶田さんのつながりで、木崎のデザインを見たイギリスのアーティストが、木崎に会いたいって梶田さんところに来ると言っていて」

「わーすごい!」


すごい! 
雅斗の作品がとうとう認められたんだ。

仕事はもういくつも舞い込むようになっているけれど、梶田さんや、海外のアーティストに認められるなんて、少し意味が違う気がする。


「部長、そのお話は……」


そこへ雅斗がとんできた。


「木崎君、すごいじゃない。やったね」


はしゃぐ私と、どこかテンション低めの雅斗。
あれ、私、なんか変なこと言ったかしら?


「冴子さん、ありがとうございます。でも、僕は……」


やっぱり変だ。
梶田さんにデザインを見てもらえたって、前の出張の時は喜んでいたでしょ?


「木崎君?」

「僕は……いえ、なんでもありません」


会社だと敬語に戻る雅斗は、そう言うと席に戻ってしまった。
なんだろう、この雰囲気。

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