あなたのギャップにやられています
タオルを取って体を拭くと、置いておいたはずの着替えがない。
あれ?
「冴子、出た?」
「あっ、うん。雅斗、私の着替え知らない?」
「知ってるよ。寝室」
「は?」
そんな言葉が交わされた後、脱衣所のドアがガラッと開いた。
「ちょっと!」
慌ててタオルで体を隠すと、雅斗はクスクス笑う。
「だからさ、タオルでいいって言ったじゃん」
「いや、それは勘弁して」
「じゃあ、着替え取りに行ったら?」
マジで……。
いつものS全開の雅斗が帰ってきて、ちょっと安心する。
いや待てよ? 着替えは?
「ちょっと、雅斗!」
素知らぬ顔をしてリビングに戻ってしまう雅斗に、慌てて声をかける。
「なに?」
「なに? じゃなくて、着替え取ってきてよ」
「あー、聞こえない」
クソッ。パンツもないじゃん。