あなたのギャップにやられています
奥田さんのことは、あとでなんとかするとして……。
私は会社を出た足で、駅前の不動産会社に駆け込んだ。
2つめの不動産会社でやっと見つけた。
1DKだけどわりと綺麗で駅からも近い物件。
隣にストーカー君がいたら困るとリサーチすると、一応女の人らしくてそこに決めた。
「ここに保証の印を」
「保証人……」
困った。
実家には雅斗の部屋に転がりこんだとき、引っ越すと連絡はした。
だけどまただなんて、なにか勘ぐられそうだ。
まさか男の部屋にいたなんて言えないし。
契約書を手に、考える。
だけど、なんだか疲れすぎていて、頭がうまく回らない。
そうだ。こんなときはとりあえず食べよう。
脳みそが栄養を欲しがっている。
バッグに契約書をしまって、リアンのドアをくぐった。