あなたのギャップにやられています

「チーズ大好きなのよ。冴ちゃんが雅斗君を好きなのと同じくらいね」

ん? もしかして私、チーズと比べられているの?


「でも、私もそれくらい雅斗君が好きだけど」


あっ、百合ちゃんが恋敵だってこと、忘れてた。


「愛されてるだけで素敵じゃない。どうせ私なんて……」

「あわわ。泣かないでよ」


百合ちゃんって、突然テンション下がるのよね。
突然上がることもあるけれど。


愛されてるだけで素敵、か。
それもそうだ。

どんなに自分が好きだって、思いが叶わないことなんていくらでもあるのに。

やっぱり百合ちゃんは不思議な人だ。
特別すごいことを言っているわけじゃなくても、胸に響く言葉を口にする。

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