あなたのギャップにやられています

雅斗はもしかして、金髪のグラマラスな美女でもなくイギリス在住の黒髪日本人女子でもなく、私のことをずっと思っていてくれたんじゃないかって、うぬぼれる。

だけど、それを確かめる術がない。

対談の日付は、つい1か月ほど前だ。
心臓がドクンと鳴った。



週末、私は部長に紹介された画廊の前をうろついた。
入る勇気なんてなくて、ただうろついただけだ。

部長の言うとおり、街の大きな通りに面してはいるものの、小さな画廊だ。
だけど、画廊の規模にはそぐわないほどの多くのお客さんが出入りしている。


大きな窓から覗くと、オーナーさんだろうか、初老のダンディな男の人が、若いお客らしき人と楽しそうに話している。

あー、あのお客、すごいイケメン。
顔はさっぱり系だけど、薄い唇が魅力的だ。
少し長めの髪を無造作にかき上げる姿にキュンキュンする。

それに、こんなイケメンが絵が好きだなんてなんだかうれしい。


しばらくすると、オーナーは奥の方へ入って行って、お客は外に出てきた。

うわー、傍で見るとますますイケメン。
だけど、じろじろ見るわけにもいかなくて、再び画廊の中に視線を移した。

< 576 / 672 >

この作品をシェア

pagetop