あなたのギャップにやられています

「あなた、木崎さんでしょ」

「えっ!?」


突然話しかけてきたのは、イケメンのお兄さんだ。


「あはは。聞いていた通りの人だ」

「は?」

「とにかく、入って」

「え?」


なにがなんだかわからないまま、イケメンに手を引かれてドキドキしている。

キタ? 雅斗をずっと引きずっている私に、春が?


画廊に入ると、オーナーの前を通り、どんどん奥まで連れていかれて、小さな部屋に入った。


「あっ、あの……」


お客のくせにこんな勝手なことしても大丈夫なの?


「初めまして。オーナーの堀川です」

「初めまして。……って、オーナーさん?」

「しっかりしてるように見えますけど、わりと天然です」

「は?」

「木崎さんを紹介してくださった方から、そう伺っております」


堀川さんはクスクス笑う。
笑顔になると、ますます素敵な人だ。



< 577 / 672 >

この作品をシェア

pagetop