あなたのギャップにやられています

もしも雅斗に再会できたら……話したいと思っていたことがいっぱいあった。
賞を取ったおめでとうも、頑張ったねってねぎらいの言葉も、いっぱいいっぱい。

だけど、いざ会えると言葉なんてなにもいらなかった。
ただ、愛おしいという感情が先走って、言葉なんて出てこなかった。


「早速お仕置きだな」

「な、なにがよ」

「だって、ひとりで来たら危ないって言っただろう?」

「あ……」


確かに、ここにいるのが雅斗じゃなかったら、今頃どうなっていたか……。
やっぱり私は隙が多いのかもしれない。


「だって、雅斗に会いたかったんだもん」


会いたくて、会いたくて。
私とあなたをつなぐのは、あの星しかなかったから。
せめて、同じ星に見守られているとでも思わなければ、胸が張り裂けそうだったもの。

フッと笑った雅斗は、今度は深いキスを落とす。


「ん……」


甘い溜息が漏れる。
ずっとあなたのことばかり考えていたの。
そんなことは絶対に言ってあげないけど、いつもあなたのことで頭がいっぱいだったの。

< 600 / 672 >

この作品をシェア

pagetop