あなたのギャップにやられています
「俺は冴子に出会えたこと、神様に感謝してるんだけどな」
ちょっと、いつから聞いてたのよ?
唖然としてなにも言えないでいると、じっと私の目を見つめる。
「冴子。……好きな男、できた?」
ドクンと心臓が鳴る。
いつだってあなたは不意打ちなんだから。
「ま、雅斗は?」
金髪ボンキュッボンか、サラサラ黒髪美女か……。
「俺か。俺は……ずっと好きな女がいる」
ずっと?
その言葉を聞いた瞬間、今まで自惚れかもしれないと思っていた彼の数々の言葉が頭に浮かんできて――。
「私、も。ずっと好きな男がいる」
泣きそうになりながら、声を振り絞った。
そして、私たちのシルエットはひとつに重なった。
雅斗が最後に残した、あの絵のように。