あなたのギャップにやられています

そのまま彼は私の部屋に転がり込んだ。
聞けば、今日のホテルですら取っていないという。


「私の部屋に他の男がいたらどうするつもりだったのよ」

「そんなの、追い出せばいいじゃん」

「は?」

「だって冴子は俺のものだぜ?」

「そんな勝手な」


やっぱり雅斗は雅斗だ。
よくわからない自信で満たされている。


「ここに男がいないっていうことは、冴子だって待ってたんだろ?」


ニヤリと笑う雅斗は、Sの本領を発揮し始めた。


「待ってなんか、ないし」

「ふーん」


微妙な相槌を残して、"部屋チェック"なんて全部のドアを開け始めた雅斗は、すごく意地悪な顔でニヤリと笑った。


「待ってなかったんだよな。それならこの絵は?」


寝室を覗いた彼が指を差したのは、壁にドーンと飾ってある私の裸体。


「あ……」


毎日そこにあるのが当たり前な私は、もう存在をすっかり忘れていたというか……。

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