あなたのギャップにやられています
もう雅斗のことは忘れなきゃって何度も何度もイケメンに目を移したりもした。
だけどやっぱり、恋は始まらなかった。
そう、堀川さんでさえ。
「ふー」と大きなため息を吐いた彼は、「木崎のままだぞ?」と笑いながら私を抱き寄せる。
「待たせてごめん」
「ううん。待ってるって言ったのは、私」
「そうだな」
「調子に乗るな!」
「あはは」
雅斗からの手紙を見た時、もう待っていてはいけないんだと落ち込んだ。
だけど、忘れようともがけばもがくほど、雅斗のことばかり考えてしまっていたのだ。
大好物の大胸筋に頭を預けると、懐かしいような彼の鼓動が聞こえる。
この温もりを、ずっと待っていたのだ。
「冴子と一緒なら、きっとどんな夢も叶うって、やっぱり本当だった」
「ん?」
「ほら」
雅斗は私の手を取って、空へと導いた。
「あの星だって取れるはずだ」
「そう、だね」