あなたのギャップにやられています

「堀川さん、ごめんなさい。私、雅斗が好きです」


思い切ってそう口にしながら、頭を思いっきり下げる。
怖すぎるふたりの視線から逃れるという意味もあったけれど。

あー、誰かなんか言ってよ。
この沈黙の中、頭を上げる勇気なんてない。


「……だそうです」

「当たり前です」

「えっ……」


ふたりの言葉に思わず顔を上げると、堀川さんが思いがけずクスクス笑っている。


「木崎さんに好きな人がいることは、もう嫌というほど感じていたからね。
だけど、僕の気持ちも本当だ。だから告白した」

「堀川さん……」

「どうも彼氏がいるわけじゃなさそうだったし、あわよくば僕に揺らいでくれないかなって。
でも今朝の君の様子を見て、完全に負けたんだと思って、ちょっと意地悪してみた。
それにしても、困った木崎さんの顔。最高だったよ」


ちょっと待って!
堀川さんまで、まさかのどS?

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